AE86(前期)にAE111エンジンを換装



さぁーて 久しぶりに車の依頼がきたのでHP更新を兼ねて記載します。
加工&換装&溶接をN氏(照れ屋なのでこれで!) 
配線&電気系&換装補助を私、とことこがやっており過去スーパーチャージャー換装やキャブなどを数十台換装してきました。
あとS君とN君も手伝いに来てくれたりなのですが、まぁ車好きないつものメンバーって
感じです。
AE111エンジン換装での難点は、よく雑誌等では電気系のデストルビューターの移動とか書かれてますが最近は便利で移設キットを買えば鼻ほじりながら難点クリアー!!(いい世の中になった・・・)
経験で言えば、水周りの配管加工が超X20タイヘン!配線いじりながら横で見てて・・・
あれだけはやりたくない・・・ ボソッ と思った作業です・・・ はい 
N氏の作業はいつみても
細かいデス! 仕上がりは綺麗なのですが裏ではかなりの苦労を見てるので自分の86も「配管やりなおして〜」とは・・・なかなか言えな・・・ 言え・・・ い・・・  
「配管やりなおして〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

って 前置きが長くなったので早速作業に取り掛かりましょう^^

まず搭載されてる86側のエンジンを下ろし5バルブエンジンを載せますが、後で説明しますが
ミッションを下ろしてエンジンを載せた後でミッションを取り付けするほうがいいです!(これ重要)
何十回もエンジンの積み下ろしをするとミッションを宙ぶらりん状態でエンジンの換装をしてしまうので
今回はそれが裏目にでました・・・(涙


とりあえずポン載せ状態でエンジン換装前に経験と勘を活かしN氏が水周りの配管は製作&取り付けしてます。
配線が剥き出しになってるのは実車でのコンピューター位置やセンサー取り付け位置を決めながらシンプルに見せるために地道な長さ調整をするためです。
どうしてもオイルクーラーや点火系の補機類を各ユーザーがつけてるのでセンサー搭載位置が変わってきてしまうためです。

上の写真が経験と実績と野生の勘で製作したN氏オリジナルウォーターパイプ
5バルブの高効率な水の流れを壊さず86に搭載するのはかなりの苦労がいるのですが
それを実現するために何度も付けては取り外し細かくチェックしていました。

長さ調整を済ませ一度車から取り外したハーネスです。 根っこのある植物みたい!
今でこそ1日あれば作れますが初めて自分の車の配線を加工したときはAE86にスーパーチャージャーの配線をするのに2ヶ月配線図とにらめっこして、やっとの思いでできましたがいらない配線とかがはっきりわからず5バルブエンジンのハーネスからすると2倍は太かったです


換装中の愛媛県オーナーの車とN氏の作業風景です。
配管溶接をやりはじめるとこの姿勢が何時間も続くらしいのですが・・・ 腰痛そう(涙



ミッションメンバーを少し持ち上げエンジンとバルクヘッドの干渉を回避加工


先にも述べたようにミッション宙ぶらりん状態での換装が当たり前になってたのですが
エンジン後方にスペースのない5バルブのおかげで載せるときにクランク角センサーでやっちゃいました!
上記の写真にあるように搭載時点でもクリアランスがあまりなく柔らかいヒーターパイプに
当たり接合部にクラックが入り、エンジン始動目前で水漏れ状態になりました。
おまけに点火系も電気が流れてなく疑わしいとこはどこもなかったのですが
あれでもない、これでもない、と微妙に仕様を変え再度配線引き直しをしました。

あとで分かったことでセンサーやCPUなどは電源の(+)が入りボディーアース(-)へと
抜けていくのですが、シリンダーからボディーにアース線を引くのがセオリーで
今回もきっちり引いてたところ、配線をシンプルにするためにCPUやセンサー系のアース(-)を
エンジンのヘッド部分にまとめていたために電気の流れが悪く必要な電力を供給できてなかった
みたいで2日悩み結果的にアース線をエンジンのヘッド部分からボディーに引くことで
難なく配線問題はクリアー(笑
こんな感じでアース線を追加(N氏考案


で!! いよいよ エンジン始動段階に!!
毎回そうですがエンジンをオーバーホールしたり、今回みたいに別のエンジンを搭載したり
したときの1発めのエンジン始動は、なんとも言えないワクワク感と緊張感と心配のかたまりで
依頼されて作った車だろうが自分の車だろうが、エンジンがかかったときのうれしさは
忘れれませんね^^  

こうして機械いじりがやめられなくなっていく人が結構まわりに居て、自分でいじる楽しさや
面白さを共有してます。
あとはファンネルとFカムカバーを付ければ完成です。
また機会があれば他のエンジン換装なども紹介したいと思います。